今回は2023年7月21日に公開したYoutube動画【ゆっくり調査士・ショートショート第24回】Droggerで始めるGNSS測量の中で一部訂正、というか補足があるのでそのことを話すのぜ。
え?魔理沙、間違えたの?
間違いというか、詳細が不明だったので
ハッキリ話してなかったところがあったんだ。
今回そこを視聴者さんが教えてくれたので補足するんだ。
そうなの?
じゃあ、ちゃんと説明してね!
わかったのぜ!
ネットワーク型RTK(VRS方式)のサービス事業者
DroggerなどのGNSS機器を使用してネットワーク型RTK(VRS方式)で観測、測位をする場合に位置情報サービス業者(動画中ではVRSサービス業者と呼称)を利用するのが一般的です。
国内にも数社あるのですが、その中でソフトバンクが運営するichimill(イチミル)は公共測量には利用できないと動画内で紹介しました。
ichimill(イチミル)が公共作業に使えないワケ
その時、同業者内のうわさや自身の推察で「中国の衛星(BeiDou)を使ってるからだ、ってうわさだ」と魔理沙のセリフにしましたが、現実はそうではない、と視聴者の方から指摘がありました。
動画の該当部分は開始7分のところです。
国土地理院・電子基準点
古くから位置情報サービスを運営している株式会社ジェノバ(https://www.jenoba.jp/)は国土地理院が全国に設置する電子基準点を使用しています。
だから公共測量に使えるのです。
その他の業者については以下の通りです(Webサイト情報による)
- 株式会社ジェノバ:電子基準点を使用
- 株式会社日本テラサット:全国1300点近くある電子基準点の中から900点程度を抜粋
- ichimill(イチミル):ソフトバンクの独自基準点
- NTT-docomo:国土地理院が提供する電子基準点に加えてドコモ独自基準点
- KDDI(VRS-RTK):電子基準点(ジェノバと連携)
独自基準点のみのichimill(イチミル)
上記でわかるように(株)ジェノバ、(株)日本テラサットは電子基準点を使用してますが、ichimillは独自基準点のみで運用されています。
これがichimillが公共測量で使えない原因なのです。
蛇足ですが、ジェノバや日本テラサットを使っていてもDroggerの制御を一般的なAndroid機を使っていたらやはり公共測量には使えません。京セラDuraForce PRO 2を使う必要があります。
一般的なAndroid機でも使用に問題はないと思いますが、公共では使えないということです。
まとめ
「うわさ」とぼかしてはいるが、正しい情報じゃないのでここで訂正するのぜ
まあゆっくり動画だからエンタメ範疇とは考えてるんだけど、
いちおう本職が作ってる動画だからね。
そうだな。
いずれ機会を見つけて修正した動画に差し替えたいな
そんなヒマあるのかな?
まあ、中の人にがんばってもらおう!
コメント
Droggerの制御を一般的なAndroid機を使っていたらやはり公共測量には使えません。
ではなく、基本測量に使えないのであって、公共測量には使えます。
ありがとうございます。
言葉が正確でなかったですね。
ご指摘感謝します。
日本テラサットさんに電話で確認した所、電子基準点は全点使用していると回答がありました。